5秒悩んでイレーネは意を決したように頷く。
「とりあえず、ルーナ! この剣を隠すわよ!」
こうなると頼もしいのがイレーネだ。
部屋に帰って早速作戦会議。
「今、広場に戻してくるのは?」
「バカ! もう広場には人がいる時間よ!
もしも戻しにいったら、わたしがやりましたと言ってるようなもんよ!
今は隠す。夜中返す。これでばっちりよ!」
「そんなにうまくいくかしら? まあ、それしか思いつかないけどさ」
私は不安になりながら、聖剣に布を巻き付けた。
杖を買ったときに付いてきた、杖を持ち運ぶときにまく布だ。
少しは目眩ましになるだろう。
「部隊長に見つかる前に武器庫に隠すしかないわね。
アンタ、魔法使いなのに剣なんて持っていたらおかしいでしょ?」
「確かに……でも、あの人はお馬鹿だから大丈夫じゃないかしら?」
「馬鹿だからよ。あの筋肉馬鹿、常人じゃ何やるか分からない」
軍は幾つかの部隊に分かれている。
その中でも私とイレーネは魔法使いが所属する部隊に入っている。
そして、部隊長は魔法使いの部隊の長なのに、何故か身体を鍛えまくっているマッチョの筋肉馬鹿なのだった。
「そういえば、この前、魔物を素手で倒したって言ってたわ。魔法使いなのに……」
「一昨日も、城内に忍び込んだ賊を倒したらしいよ、素手で。魔法使いなのに……」
イレーネは溜め息をつく。
「とりあえず、ルーナ! この剣を隠すわよ!」
こうなると頼もしいのがイレーネだ。
部屋に帰って早速作戦会議。
「今、広場に戻してくるのは?」
「バカ! もう広場には人がいる時間よ!
もしも戻しにいったら、わたしがやりましたと言ってるようなもんよ!
今は隠す。夜中返す。これでばっちりよ!」
「そんなにうまくいくかしら? まあ、それしか思いつかないけどさ」
私は不安になりながら、聖剣に布を巻き付けた。
杖を買ったときに付いてきた、杖を持ち運ぶときにまく布だ。
少しは目眩ましになるだろう。
「部隊長に見つかる前に武器庫に隠すしかないわね。
アンタ、魔法使いなのに剣なんて持っていたらおかしいでしょ?」
「確かに……でも、あの人はお馬鹿だから大丈夫じゃないかしら?」
「馬鹿だからよ。あの筋肉馬鹿、常人じゃ何やるか分からない」
軍は幾つかの部隊に分かれている。
その中でも私とイレーネは魔法使いが所属する部隊に入っている。
そして、部隊長は魔法使いの部隊の長なのに、何故か身体を鍛えまくっているマッチョの筋肉馬鹿なのだった。
「そういえば、この前、魔物を素手で倒したって言ってたわ。魔法使いなのに……」
「一昨日も、城内に忍び込んだ賊を倒したらしいよ、素手で。魔法使いなのに……」
イレーネは溜め息をつく。
