でも……このクラスの奴らみんな優しいし。


もう少しで、打ち解けられるかもしれない
と、思っていた時だった。



……“ヤツ” が、俺の前に現れたのはーー。




「うん?」


返事をすると、声をかけてきたその女子は
少し安心そうな顔した。



「呼んでるよ」


そう言われて、彼女が指を指した方向をみる。


「……」


そこに立っていたのは、



……住む世界が違うんじゃないか、と思うくらいの

イケメンだった。