「…あ、れ?」


疾風の声…


「…っ」


…こ、わい。


え?


…手が震えて、ボタンがとめられない…


「疾風!!お前っ!」


「…敦史?瑞樹?どうして俺は、
Tシャツ、着てないの?」


「…っ!」



「…葵葉。
どうしたの!誰にやられ…っ!」


もう一つの人格が
入り込んでいる時の記憶は
飛んでいるみたいで、
敦史が言い返すのに困り、
瑞樹は、
最初からそれを
確信していたけどどう声をかければいい?
みたいな顔してる。