〜瑠花side〜


ーーーーキモーーーー

ーーーーまた来たしーーーー

ーーーー学校来るなよーーーー

ーーーー空気が汚れるぜーーーー


ため息をつきたくなる私への悪口。
餓鬼かよ……。
こんな子供のような戯言に耳を傾ける必要なんてないな。


「おーとーきーさーん」

女の声で私の苗字を呼ばれる。
勿論シカト。

「な〜に、シカトしちゃってんのぉ?あんたぁ、何様のつもりぃ?」

うぜぇ…。
本読んでるんだから話し掛けてくんなよ……。

「質問してるんですけどー。答えろよ」

私の髪を引っ張って無理矢理視線を合うようにした女。

香水くせぇ……。
しかも、パンダみたいに化粧濃いし……。
まだ、中学生なのにこれはないだろ。

「人間だけど。何か?」

私は仕方なくパンダ女に答えた。

「その態度がムカつくのよ!!成績良いからって調子乗んな!」

何でパンダ女がキレてんの?
普通キレるのはこっちだと思うんだけど。
ま、いいや。

「そんなに嫌いなら話しかけなければ良いじゃん」

「っ!」

私の言葉を聴いて言葉を詰まらせたパンダ女。
ついでに、髪も開放してもらった。



人間は嫌いだ。
自分勝手に全てを事を進めようとして、ミス等起こしたら人のせいにする。
そこから、差別が始まっていく。
……人間は醜い………。


『答えは決まった?』

私に問い掛けてくる姿の見えない…声しか聞こえない生き物。

「うん。君が言う“あれ”をやる」

私は小さく誰にも聞こえないように言った。