【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】




向かい側のソファーに座った不動さんが、履歴書に目を通すのを、私は固唾を呑んで見守った。

書き損じて、五枚目にしてやっと完成した、苦心作。

誤字脱字は、嫌になるくらいチェックしたし、抜けている項目も無い自信はある。

でも、心配なことが、一つだけ……。

「大学在学中とありますが、アルバイトではなくて社員を希望されているんですよね?」

不動さんが、履歴書からチラリと視線を上げる。

その表情も声音もごく事務的で、特別な感情は読みとれない。

「あ、はい……」

――やっぱり、そこだよねぇ……。

最終学歴。

高校卒で書こうかとも思ったんだけど、現実には私はまだ大学在学中の状態になっている。

履歴書に嘘を書くのは、なんだか嫌だった。