十二畳ほどの部屋は、豪華な応接室のような感じだった。
向かって左奥には、壁を背にして大きな家具調のデスクが置かれている。
その隣には、やはり同じ家具調の天井まである大きな棚があり、書類らしきものや、カラフルな雑貨類が並べられていた。
窓は、天井の近くに小さいのがあるだけなので、たぶん電気を付けないと、かなり暗くなるんじゃないだろうか?
部屋の中心には、いかにも高価そうな焦げ茶色をした革張りの応接セットが、この部屋の主だとばかりに、その存在をアピールしている。
そう言えば、飾られている調度品も、どれもみな高そうだ。
ほへー。
よく分からないけど、ラブホテルって、もうかるのかな?
会社経営者と言っても、中身はバリバリ庶民な私の家とは、まるで別世界だ。
「どうぞ、お座り下さい。私が面接をします、不動(ふどう)です」
「篠原茉莉です! よろしくお願いします!」
ここぞとばかりに、元気にごあいさつ。



