【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



――うわっ、凄いイケメン……。

理知的な中にも、ほのかに漂う大人の色気。

同じ銀縁メガネをかけているのに、『あの人』とは、ぜんぜん印象が違う。

ふと、まだ古傷になりきれない心の生傷が、チクチクと痛み出す。

って、暗くなってる場合じゃないぞ、私!

時間だ、時間っ!

「は、はのっ、めんれすにひまひた!」

そう言って、まだズキズキずる鼻を押さえながら立ち上がり、頭一つ分高い所にあるイケメン氏の顔を見上げた。

でも、鼻を押さえての発音は不明瞭で、案の定、彼は訝しげに眉をひそめている。

「面接に、来まひた!」

仕方がないので、鼻を押さえていた手を外して、私はもう一度同じセリフを繰り返す。

「ああ、面接ね……」

まるで不審者を見るような訝しげな表情のまま、私の顔をじいっと見下ろしていたイケメン氏は、合点が行ったように小さく頷き、高そうな腕時計にチラリと視線を走らせた。