【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



従業員用駐車場には、十台くらいの車が停めてあって、ほぼ満杯状態だった。

数台分空いている一つに車を停めて、バックミラーを覗き込む。

そこに映っているのは、かなり引きつり気味な、見慣れた自分の顔。

母譲りの片えくぼ。

父譲りの、ドングリまなこ。

――お父さん、お母さん。

私、頑張るからね。

よしっ。

行くぞ、茉莉!

スマイル、スマイル、スマイル!

私は、ニッコリ笑顔を作って鏡の中の自分にカツを入れる。

そして。

雨に濡れないように、履歴書が入ったハンドバックをしっかりとジャケットの下に抱え込み、

「レッツ・ゴー!」

自分を励ますように号令をかけて、雨の中、建物の入り口へと向かって駆けだした。