本音を言えば、もの凄く知りたかった。
これから、自分が就こうとしている職業の内容が、気にならない人間など居るはずない。
でも、もし仕事内容を聞いてしまって、『自分には無理』
そう思ってしまうのが、怖かったのも確か。
「そっかぁ。まあ、どんな仕事でも、それなりに大変だし奥が深いものよ、茉莉」
私のそんな気持ちを、知ってか知らずか。
美由紀はうんうん頷きながら、私の肩をぽんぽん叩くと、最後に悪戯っ子のような瞳でこう言ったのだ。
「一言でいうなら、オ・ト・ナのお仕事♪ だね」
――確かに、ある意味、ものすごく『大人の仕事』には違いない。
ブー! ブー!
面接十分前にセットしておいた携帯電話のバイブ音に、私はハッと我に返った。
美由紀に言ったことは、嘘じゃない。
どんな仕事でも、頑張る。
自分でお金を稼ぐのよ!
カチカチカチと、
出したウインカーの音が、『レッツ・GO!』とばかりに、私の背中を押した。



