履歴書は今までで一番丁寧な文字で心を込めて書いたし、ヘアもメイクも服装も美由紀伝授の『これで面接はバッチリ!』モードで完璧だ。

後は、笑顔でハキハキ面接あるのみ。

でも万が一、事故渋滞や道路工事で肝心の面接時間に遅れたら目も当てられない。

だから、美由紀によれば『茉莉の運転なら三十分くらいで付くはず』の道のりを、余裕を見て二時間前に家を出てきた。

いくら何でも四倍の時間的余裕を見れば、間違いないはず。

面接は午後四時で、今は二時半。

もう既に家を出てから三十分が経っている。

事故渋滞にも、道路工事にも引っかからなかった私はスムーズに車を走らせてきた。

「もうそろそろ、だよね?」

ぼそりと呟き、

私は、会社へ曲がる道の目印だと言う、コンビニエンスストアを探した。