【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



 社長にエスコートされてフロントに行けば、空いた二部屋の中から好きな部屋を選べるという。

 一部屋だけ問答無用で当てがわれるよりも、自分で選ぶ自由度があることが嬉しい。

 たぶん、これもマニュアルで一部屋ずつではなく、複数の部屋が空いた時点でお客を呼び出すようになっている気がした。

「オリエンタルスタイルと和風スタイルか。茉莉はどっちがいい?」

 やわらかな笑顔で社長に問われて、ボッと顔に熱がこもる。

 おおおお、落ち着け私!

 これは、仕事よ仕事っ!

 カタログ写真を見ると、ザ・大奥的な和風スタイルも落ち着いていて素敵な感じだけど、どちらかと言うとロマンチックな雰囲気のオリエンタルスタイルの方が気になる。

「ええーっと、オリエンタルで」

 私のひと言で、本日の敵情視察の場所は、オリエンタルスタイルの315号室に決定した。

 社長に肩を抱かれたままエレベーターで上がり、なんとなく中世のお城チックなミニシャンデリアが照らす、真新しい廊下を歩いてお目当ての部屋を目指す。

 部屋の前まで着いた時、緊張感から思わずごくりと唾をのみ込んだ。