なーぜーでーすーかーーっ!?
自分の膝の上。
私を横抱きに座らせた社長はご満悦なニコニコ笑顔で、ガラスのローテーブルの上に置いた小ぶりのスープ皿から中に入っていたとろみのあるスープを、木製のスプーンですくって私の口元にさしだした。
「ほら、おいしいから食べてみろ」
と、言われても。
むき出しの足は気になるし、お尻の下にある筋肉質の社長の太ももの感触が妙に生々しくて、鼓動は爆走中だし。
そのうえ、笑顔で『お口あーん』攻撃なんて。
恥ずかしさのレベルが高すぎて耐えられない。
社長の顔がまともに見られなくてシャツの裾を伸ばしながら、「じ、自分で食べられますから、おろしてください……」と、蚊の鳴くような声で訴える。
でも社長は「ほら、口をあかないなら、また口移しで食べさせるぞ?」と、さらに笑みを深める。
そ、それだけは勘弁してください、お願いします。
観念した私は、口元に差し出されたスプーンをおずおずと口に含んだ。
瞬間、口に広がったのは、かすかなチーズ風味のコーンスープの味わい。
でも、食感は、おかゆのものだ。
――コーンスープがゆ?
初めてたべるけど、とっても優しい風味で、空っぽの胃に優しくしみこんでいく。
「おいしい……」
「それは、よかった」
そう言ってまた社長は、ニッコリ笑顔で私の口元に次のひとさじを差しだす。
パクリ、と食めば次の一口が差しだされ、あっという間にスープ皿の中身は空になった。



