【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



「ありがとうございますっ!」

心からの感謝の気持ちが込められた言葉とともに、茉莉は深々と頭を下げる。

「後で社会保険関連の書類を渡しますので、後日提出してください」

「はい……」

頷く茉莉の瞳には、うっすらと涙の膜がはっている。

「良かったね、茉莉ちゃん。これからもよろしく」

親指をぐっと立てて、守が、祝福の笑顔を浮かべた。

「色々とご指導、ありがとうございました。これからも……っ」

『よろしくお願いします!』

続くはずの言葉は、ポロリとあふれ出した嬉し涙が押し流してしまった。

「あ、あっり……ござ、ますぅ……」

茉莉は手の甲でぐしぐしと涙をぬぐい口を開くが、紡がれる言葉は掠れて、更に涙はあふれ出す。

そのどこか幼い少女めいた仕草をみて、昔を思い出した俺は、なんともほほえましい気持ちになる。

「あーあ。社長、女の子泣かしちゃだめじゃないですかー」

「誰が泣かすか。今のはむしろ、お前のせいだろう?」

「それは、違います。悪いのはいつも社長です。ボクは、いつでも正義の味方ですから」

「誰が『ボク』だ。気色悪い。お前はもういいから、早く帰れ」

「はいはいはい。お邪魔虫は、馬に蹴られないうちに帰りますよー」