【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



いくら若いからといっても、大学と仕事の両立は生易しいものではないはずだ。

夕方五時から深夜二時に仕事をして、父娘二人の家事をこなしたうえで大学にも通い、課題をこなしていくのだ。

おそらく、毎日の睡眠時間は、3、4時間がいいところだろう。

それでも茉莉はへこたれることはなく、守が言うには『とても楽しそうに、一生懸命仕事をしてますよ』とのこと。

そして、今日、1か月の茉莉の試用期間が終わりを告げる。

茉莉の勤務記録を眺めて、さてどうしたものか思案を巡らせる。

面接当日に1分遅刻したものの、仮採用後は無遅刻無欠勤だった茉莉の、正社員採用に否はない。

迷っているのは、茉莉を正社員として採用するかどうかではなく、採用後のポジションをどうするかだ。

クロスポイントで選べる職種は現状、ルームメイクかフロントだ。

茉莉なら、おそらくどちらも難なくこなせるだろう。

しかし、と、俺の中で迷いが生じる。

社長としての俺が今欲しい人材は、守とは違う意味で俺を補佐してくれる――事務処理やスケジュール管理などを任せられるそんな人間。

既存の職種なら『秘書』が一番近いだろう。

実際は、接待の同伴などプライベート寄りな仕事もしてもらわなければならない。

問題は、茉莉にそのポジションが務まるか否かだ。