【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



「……もしかして、美由紀と何か話したのか?」

「ふふふ。ないしょ」

これは、十中八九、茉莉が『お隣に住んでいた茉莉ちゃん』だと美由紀から聞いて知ってるな。

「それで、メールの件はどうなんだ? あの時の女の子と篠原茉莉は同一人物なのか?」

「えー。一応守秘義務があるから、知らない人には教えられないなぁ」

からかいモードに突入した薫の声には、愉快そうな響きしかない。

「元ダンナだろうが」

「えー、今は赤の他人だからなぁ」

「じゃあ、雇い主の息子権限で」

「……へぇ。谷田部の威を借りちゃうんだ。ふーん」

別に本気で言ってるわけじゃない。薫のからかいモードにからかいモードで応戦しただけだが、薫には俺の言葉が意外だったらしい。

まあ、こんな軽口に谷田部彰成を引き合いにだせるだけ、俺の中でその存在が希薄になりつつあるということだろう。

だからって、間違っても尊敬なんぞしてやらんが。