【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



「何か、『いいお仕事情報』しらない? できれば、社員として働けるところ」

天にもすがる気持ちで見つめる私の視線の先で、美由紀は『う~ん』と腕組みをする。

「社員かぁ……」

と、美由紀は呟き、何故か遠い目をした。

やっぱり、大学在学中・二十歳女子の社員採用って、難しいのかな。

「一つ、心当たりがあるにはあるけどさ……茉莉、どんな仕事でもいいの?」

「いい、いい! 全然OK!」

脈有りな美由紀の言葉に私は、ブンブン、頷いた。

この際、社員として雇ってくれるなら、職種の選り好みなんかしない。

まずは、生活の基盤を作らなきゃ。

「お給料はまあまあ良いんだけど、仕事の内容がねぇ。特殊っていうか、あんまり女子向きじゃないっていうか……」

と、美由紀は呟くように言って又、遠い目をした。

――特殊だろうが、女子向きじゃなかろうが、

お給料がもらえるなら、内容なんて二の次。

内容よりも、まず就職よ!!