「で、どうだった?」

「え……? 何が?」

「相手は社長。大人の男性でしょ? 『好きです』って、告白だけですんだとは思えないんですけど?」

――うっ、鋭い。

さすが、いつも冷静な分析と鋭いツッコミを忘れない、わが心の友の美由紀ちゃん。

「……まあ、それなりに」

「ほう、どう、それなりに? そこんとこ、詳ーしく、きかせていただきましょうか?」

昨夜のことが、フルカラー&フルボイスで脳内再生されて、思わず顔に血が上る。

「え、うう、その、あの……」

「あら、まあ。ほんとに? やっちゃったの、あのロリコンめ」

「やっちゃったとか、人聞きの悪いこと言わないで、ただキスしただけだよ。キスっ!」

って、

「ロリコン?」

美由紀の言葉に、クエスチョンマークが、脳内を飛び交う。