【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



今更ながらウインカーを上げた社長は、車を路肩に寄せて、ボソリと言った。

「……脅かすなよ、ばか。事故ったらどうする」

――ばか、って言われてしまった。

でも、私を見つめる社長の瞳はとても優しく見えて、私は胸の奥がギュッと苦しくなる。

「薫に、何か言われたのか?」

「薫さんに? さっきの『社長はツンデレ』以外は、特に言われてませんけど?」

「それはもういい。……で、どういういきさつで、俺が好きだって、結論に至ったんだ?」

問われて、改めて考えてみる。

きっかけは、そう。

総支配人さんの言った『奥様』というワード。

あれを聞いた瞬間に感じたショックと、あのモヤモヤーっとした気持ち。

あれは、たぶん、嫉妬だ。