【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】




『頑張れ~~♪』と私にエールを送りながら、手のひらサイズの白天使茉莉と黒悪魔茉莉が、二人仲良く私の周りでオクラホマ・ミキサーを踊っている。

――うん。がんばるよ。

少し、

ううん、とっても、怖いけど。

私は、がんばる。

私は、食事のとき初めて口にしたワインのせいだけじゃなく、ドキドキと高鳴る鼓動と、頬の熱を感じながら、大きく一つ深呼吸をした。

後悔だけは、したくない。

この想いが、受け入れてもらえなくても、

そのせいで、会社に居ずらくなったとしても、

私は、今、この想いを伝えたい。

そんな決意を込めて、口を開く。

「あの、社長」

「うん?」

「私、社長の事が、好きみたいです」

瞬間、響いたブレーキ音。

急停車した車の中で、社長の吐き出した大きなため息の音が、吸い込まれるように消える。