【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



『それに』と、薫さんは笑みを深めて言う。

「不動祐一郎という人間は、一見とっつきにくく感じるかもしれないけど、ああ見えてけっこう情が深い所があるから。一度自分のテリトリーに入れてしまうと、めちゃ甘になるわよ。ああいうのを『ツンデレ』って言うのかしらね?」

クスクスと笑う薫さんの表情は、さっぱりとしていてかげりがない。

そのことに、ホッと安堵する。

――そっかぁ。

社長は、ツンデレさんかぁ。

笑いのツボを刺激された私も、つられて笑顔になった。

コンコン、

ノック音の後に、医務室に入ってきたのは、総支配人さん。

「お食事の方はどうされますか? 無理はしないようにとの、祐一郎さまからの伝言ですが……」

「あ、はい。大丈夫です。すぐに行きます」

シップの効果か、それとも心が軽くなったせいか。

そっと床に付いた右足首は、さほど痛みを感じない。

「ありがとうございました」

笑顔でお礼を言えば、笑顔で答えが返ってくる。

「どういたしまして。また、マフィンでも、食べにいきましょ?」

「はい、ぜひ!」