【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



別に、社長に彼女がいたって、奥さんがいたって、私には関係ない。

企業の社長なんだもの。

いい年なんだもの。

恋人や奥さんの一ダースぐらいいたって、おかしくないじゃない。

私は、ただの昔のご近所さんで、ただの、社員。

社長にとって、それ以上でもそれ以下でもない。

だたそれだけのこと。

そのはずなのに。

どうしてこんなに、心の奥がギュッと締め付けられるように痛いんだろう?

なんでこんなに、目の奥が熱いんだろう?

その熱は、医務室で薫さんの顔を見たとたんに、決壊してしまった。

ぽろぽろぽろぽろ、あふれ出す涙の雫。

「あら、あら、茉莉ちゃんじゃないの。どうしたの?」

「薫さぁん……」