【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



右足をブレーキからそっと外して、隣のアクセルを踏み込む。

が、少しばかり、強く踏みすぎた。

軽自動車では考えられない加速性能に身体が後ろに傾き、思わずアクセルを踏む足を放してブレーキを踏み込んでしまった。

ブレーキを踏めは減速するのが道理で、前に振られた体は反動で後ろに勢いよく引き戻される。

結果、駐車場を出る前に車は止まってしまった。

「……」

――何これ、怖い。

加速、良すぎるよーー。

「あ、あははは……」

恐怖にひきつる笑顔で恐る恐る助手席に顔を向ければ、腕組みした不動明王様の鋭い眼光に睨み下ろされた。

もしかしたら、危機感から『運転を代わってくれるかもしれない』、

なんて、甘っちょろい考えは、宇宙の彼方へ飛んでいく。

「……すみません、気を付けます」

気を取り直して、再スタート。

今度は、慎重にアクセルを踏み込んだ。