【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



「……そこに、乗るんですか?」

「どこに乗るかは、俺の自由だろう?」

それは、そうでしょうけど。

普通、偉い人は、後部座席に乗りませんか?

「助手席って、事故った時の死亡率が高いって、聞いたことありますけど……」

だから、後ろへ行って!

行けったらっ!

行けっ!

そんな念波を飛ばしてみるけど、不動明王様には顔の面が厚くていらっしゃるようで、まったく通じない。

「いいから、早く出せ」

ご主人様にピシャリと言い渡され、哀れな下僕は、すごすごと運転席におさまる。

――うっ、広い。

そして、足が届かない。

社長サイズに合わせてあるのだろう、

私には広すぎる運転席の空間を、あたふたと調整していたら、隣からクスリと笑い声が降ってきた。

笑わば、笑え。

私はちゃんと、事前報告しましたからね。

後で文句、言わないでくださいよね。