【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



中にあったのは、シルバーメタリックの高級国産車。

私の軽自動車が、おもちゃのように見えるくらいの存在感と威圧感。

――さ、さすが、腐っても社長。

やっぱりここって、繁盛してるのね。

なんて、変なことに感心していたら、

「ほら、鍵」

ぽん、と、社長が鍵を投げてよこした。

不意打ちの攻撃に泡を食った私は、猫じゃらしに飛び付く猫みたいに、ほとんど脊髄反射で鍵をナイスキャッチ。

手のひらの中に走る、金属の、冷たい感触。

中に納まった、銀の鍵を見つめてしばし呆然と固まる。

「……え?」

――なにこれ?

「だから、車の鍵だよ」

「それは分かってますけど……」

――まさか。

まさか……よね?

「あの、この車の運転って……」

恐る恐るお伺いを立てれば、何を言い出すのかというような、硬質の眼差しが向けられた。