なんていい人なんだろう、スマイリー主任は。
それに比べて、不動明王の方は。
「――ね? 社長」
スマイリー主任に話しを振られた社長は、私を見下ろし、ボソリと一言。
「なんだ、その地味な服は?」
なんだと言われても。
「……普通のスーツですけど?」
昨日、あなたが、スーツで来いと言ったんですが?
お忘れですか?
そんな気持ちを込めて見上げていたら、不動明王様は、大きなため息を吐き出された。
「まあ、いい。それならそれで、予定を変えるまでだ」
「……は?」
予定を変えるって、
私の服が地味だから、予定を変えるって?



