【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



実は、このコーヒーメーカーは、使わないで家にしまってあった頂き物を持ってきたもので。

コーヒーメーカーの他にも、コーヒーカップセット。

ティースプーンなどのこまごましたものも、せっせせっせと、押し売りならぬ『押し仕置き』したものだ。

冷蔵庫の中味の『缶コーヒーコレクション』以外、ほとんど何もそろってなかったこの給湯室も、なんとか機能するようになったと思う。

『従業員に設備機器を貰う訳にはいかないから、代金を払う』という社長の申し出は、丁重にお断りした。

どうせ、と言ってはなんだけど、頂き物。

それに、近いうちに家を出なければならないから、その時こういう死蔵品は処分する運命にある。

だから返って使ってもらった方が私としても助かるし、納戸の奥で埃をかぶっているより、使ってあげた方が品物も活きるというものだ。

そう言うと社長は、なんとも言えない表情で、私の押し置きを容認してくれたのだった。