『それじゃ、お先にね』と、カラカラ笑いながらスマイリー主任は、部屋を出て行ってしまった。
残されたのは、まだ半べそ状態の私と黙りこくった社長の二人。
「す、すみませ……」
すごく嬉しいのに、
なんでこんなに泣けるのかと思うほど、後から後からこぼれ出してくる涙は、際限がなく、
社長は、椅子から立ち上がると、ティッシュボックスを私に無言で押し付けるように渡すと、そのまま、給湯室の方へ行ってしまった。
――うう。
きっと、
いい年して、泣き虫で恥ずかしいヤツ、とか思われちゃっただろうなぁ。
こんなに、泣き虫じゃなかったはずなのに。
もっと、強くならなきゃ、私。
後悔という名の反省をしつつ、渡されたティッシュで、涙と鼻水をグシグシと拭う。
社長、何してるんだろう?
「あの――」
一向に出てくる気配がない社長のことが気になり、給湯室まで歩み寄った私は、おずおずと中を覗き込んだ。



