【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



でも、なんとなく漂う、この嫌な雰囲気。

――うわあ。

なんだか、機嫌悪そう?

「あれれん? ご機嫌ナナメですか社長?」

空気を読んだのか、読まないのか。

スマイリー主任は、こともなげに、さらりと言ってのける。

まあ確かに、この爽やかベビーフェイスの満面の笑顔で問われたら、邪険にはできない気がするけど。

この心臓の強さの欠片でもいいから、あやかりたい。

社長は、スマイリー主任の言葉を意に介したふうもなく、デスクの上で両手を組むと、淡々と本題に入った。

「篠原さん、まずは一カ月ご苦労様」

「は、はい、ありがとうございますっ」

感情が読めない抑揚のない声に、シャキーンと背筋が伸びる。

採用か、不採用か。

それによってこれからの私の人生が変わる、って言うのは大げさかもしれないけど、私的には、それくらいの重大事項だ。

この採用が首尾よく決まれば、その後の色々なこともうまく運ぶ、

そんな気がしている。

我知らず、

ゴクリと大きな音を立てて、喉が、大きく上下する。