【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



「ま、いいけどね。変に考えないで、いつもの通り自然体でいきなよ」

「え? なんのこと? ニックネームつけること?」

「ちがうよ。それ以外の、色々なこと」

それ以外の、色々なこと?

なんだか、よくわからないけど、自然体っていうのは基本だと思うし、そうありたいとも思う。

「うん、そうする」

素直にうなづけば、美由紀は「がんばれー」と、若干人の悪い笑顔でエールを送ってくれた。

そうして、日付も変わった午前二時過ぎ。

いつも通りにお仕事を終えた私に、待ちに待ったその瞬間はやってきた。

終業後、面接の日と同じに、スマイリー主任に連れられて私は事務所でタイムカードを押した後、隣室の社長室に向かった。

もちろん、

試用期間が終了したので、その合否を、社長に確かめるためだ。