【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



もしかして、

不動社長って、中身はあの優しかった『祐兄ちゃん』のまま、変わってないのかもしれない。

ううん、きっと、変わってないんだ。

――だったら、とても、嬉しい。

そんなことを考えながら、思わずニンマリと頬の筋肉が緩んでしまう。

「あの、社長さんは、まだ帰らないんですか?」

「身内の役職に、『さん』付けはいらない」

呼び方を注意されたことよりも、『身内』と言ってもらえたことに、更に頬の筋肉は緩んでしまう。

「あ、はい。わかりました」

ニマニマしつつも素直にうなずき、同じ質問を繰り返す。

「社長は、まだ、帰らないんですか?」

「……この書類をまとめたら、帰るつもりだが?」

どうして、そんなことを聞くのかと、訝しげな視線が突き刺さる。

でも一度、社長の中味イコール昔のままの『祐兄ちゃん』認定してしまった私には、その突き刺さる視線も、まったく痛くない。