――ううっ。
ため息、連発されてしまった……。
シュンと意気消沈していると、意外なほど優しい声と言葉が向けられる。
「謝る必要はない。君は、何も謝るようなことはしていないだろう?」
「え……?」
「悪いのは、若い女の子にいきなり深夜まで仕事をたのんだ、こっちの方だ。配慮が足りないと思ったから親父さんにも謝った。ただ、それだけのことだ」
――ええーーと。
どう反応すればいいんだろう?
表情の選択に困った私は、ただポカンと、間抜け面をして社長の話を拝聴した。
「むしろ君の労力で、急場を凌げたんだから胸を張っていい」
「胸……、ですか?」
あまり、起伏の激しくない自分の胸元に視線を落とせば、つられて社長も私の胸に視線を落とした。
が、次の瞬間、何も見なかったように、真顔で視線を逸らした。
――今、『胸ちいせー』とか、思った!
ぜったい、思った!



