社長室に残されたのは、不動社長と私の二人きり。
落ちる沈黙が、重い。
そして、痛い。
スマイリー主任が、まるで、部屋の中の明るさや軽さの成分を全部持って帰ってしまったみたいな気がする。
――もしかして、
ううん。
もしかしなくても、怒ってるよね?
だって、いきなり電話で、雇った相手の父親に言い訳をさせられたあげくに、頭まで下げさせられて。
いい気分なわけがない。
その表情を伺い見ようと、チラリ、と、上げた視線が、ばっちりとかち合って、頬の筋肉が変なふうにひきつってしまう。
そんな私の様子に呆れたのか、社長は額を右手で覆って、『はーー』っと、大きなため息を吐き出した。
「あ、あの、面接日そうそう、ご迷惑をおかけして、すみませんでしたっ」
これでもか、というくらい頭を深々と下げれば、更に大きなため息が一つ吐き出される。



