【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



『娘に、代わってもらえますか?』

「わかりました」

はい、と、社長にスマホを差し出され、ぺこりと頭を下げて受け取る。

耳に当てれば、父の特大のため息が響いてきて、申し訳なさでいっぱいになる。

ただでさえ、会社のことで大変なのに、よけいな心配をさせてしまった。

「お父さん、心配かけて、ゴメンね……」

他に言葉が見つからずそう言うと、さっきの剣幕はどこへやら、いつもの穏やかな父の声が耳に響いて来た。

「事情は分かったから、気を付けて帰ってきなさい。慌てないでいいからな……」

あまりに優しい響きに、思わず鼻の奥がツンと熱を帯びる。

「うん。分かった。じゃあね」

ぷちり、と通話を切れば、その場には沈黙が落ちた。