【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】



『夜勤』に思うところがあるのか、スマホの向こうの父は考えこむように沈黙している。

「今日は面接だけの予定だったんですが、急きょ人員を確保しなければならなくなり、茉莉さんに助っ人をお願いしたんです」

淡々と、そしてよどみなく、社長は事の経緯を説明していく。

「きちんと連絡を差し上げるべきでした。こちらの配慮が足らずに、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」

――あ、謝った。

スマホを片手に、電話の向こう側の父に向かって頭を下げる社長の姿。その行動の意外性に驚いてしまう。

昔の『祐兄ちゃん』ならともかく、今のこの人が、他人に対して簡単に頭を下げるような人には見えなかったから、よけいに驚いた。

『……そうでしたか。経緯はわかりました。こちらこそ娘を雇っていただいて、ありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします』

「どうそ、ご心配なく」