「さて、着替えがすんだら、社長が事務所で待っているはずだから、行こうか?」

主任の言葉に、私は首をかしげた。

――え?

待っているって、私を?

面接は終わってるはずだし、いったい、何の用があるんだろう?

疲れすぎてイマイチ回転の良くない脳細胞で、つらつらと考えを巡らせつつ、

着替えをすませ、一階の事務所へと向かう。

他の面々は事務所で、タイムカードを押して銘々に退社して行った。

残ったのは、スマイリー主任と私の二人きり。

「茉莉ちゃんは、社長室ね」

「あ、はい」

私は、スマイリー主任の後に続き、少しドキドキしながら面接があった部屋、社長室に足を運ぶ。