こんなの…っ、
瀬戸口君じゃない……。
「お前がビビるようなこと
俺、したの?」
睨みながら聞いてくる
うぅ…っ。
そんな目で見ないでっ…!!!
とっても怖くて
涙が出てしまう。
「っ…!? んで、泣くんだよ!!!」
それに、驚いたのか
また怒鳴り出す。
な、なんで……っ。
「ゆ、雄大くんは……っ
こんなこと……しないよっ…??」
とっさに、友達の雄大くんの名前を出してみる。
すると
「なんで、雄大なんだよ…。
なんで、雄大の名前出してくんだよ…!!!」
さらに切れて
「お前、雄大のこと好きなの?」
「ち、ちがっ……!!!」
さすがに、そこは否定したけど
「拒否るとこ怪しすぎんだろ…。
むかつく…」
そう言うと
手首の力を強めて
「……っ、んんっ…!!」
強引に自分の唇を私の唇に重ねた。



