俺様王子とラブレッスン①




こんなの…っ、


瀬戸口君じゃない……。




「お前がビビるようなこと
俺、したの?」


睨みながら聞いてくる


うぅ…っ。


そんな目で見ないでっ…!!!


とっても怖くて



涙が出てしまう。



「っ…!? んで、泣くんだよ!!!」


それに、驚いたのか


また怒鳴り出す。




な、なんで……っ。


「ゆ、雄大くんは……っ
こんなこと……しないよっ…??」


とっさに、友達の雄大くんの名前を出してみる。


すると



「なんで、雄大なんだよ…。
なんで、雄大の名前出してくんだよ…!!!」


さらに切れて


「お前、雄大のこと好きなの?」


「ち、ちがっ……!!!」


さすがに、そこは否定したけど


「拒否るとこ怪しすぎんだろ…。

むかつく…」


そう言うと


手首の力を強めて


「……っ、んんっ…!!」


強引に自分の唇を私の唇に重ねた。