本当は、来て欲しくなかった昼休み。


「心愛ー、瀬戸口くんだよー。」


クラスの女子が私を呼ぶ。



お弁当を食べる気じゃなかった私は


お弁当を持たずに教室を出た。




「よっ」

「う…うん…。」

気まずそうに挨拶すると


瀬戸口くんは、先に歩き出す。




そして、音楽室に入るなり



いきなり私を乱暴にドアに押し付ける。



「えっ……!?」

びっくりしてると



とっても怖い顔で



「なに、目、逸らしてんの?」


目を見てそんなこというから


フイッとまた逸らすと


「…ちっ、またかよ」


苛立ったように舌打ちをする。



な、なんで……??


どうして、そんなに怒ってるのっ……。