ぼくのことだけ見てなよ

ピックを持ったオンナが泣き崩れ、他の4人はただガタガタと震えている。

「ねぇ、孝宏。ぼくは、どうしたらいいのかな?ぼくは、椿姫と同じ目に遭わせてやりたいんだけど、孝宏は許してくれなさそうだよね?」
「ふんっ。よく俺の言うことが、おわかりで。当たり前だろ?んなことして、なんになるんだよ」

んまぁ、そうなんだけどね。でも椿姫が傷つけられたことが、ぼくには許せないんだ。

「椿姫。ぼくにどうしてほしい?」

ぼくは、こいつらを許せない。けれど、椿姫が〝なにもしないで〟と言えば言うことを素直に聞こうと、椿姫の元へ近付き跪いた。

椿姫のとなりには鈴井さんがいて、椿姫は鈴井にピッタリとくっ付いていた。

「美島……」
「ん?」
「わたしなら…大丈夫、だから…」
「……そう」

ぼくにそんなことを言う椿姫。大丈夫じゃないはずなのに、ココロにもカラダにも傷を負ったのに。

やっぱり、許せないや。椿姫の目を見て、ぼくは再び立ち上がった。

そして、なにも言えずただ震えてるコイツらの前に、ぼくはまた立つことになった。

***