ぼくのことだけ見てなよ

やだ…やだ、やだ…。お願いだから、やめて…。何度もココロの中で願った。

「いやーーーッ!!」

だけど、頭のおかしいヤツらは、わたしの悲鳴を聞いてケタケタと手を叩いて笑っていた。

痛くて痛くて、泣きじゃくって。それでも気が収まらないのか、おもしろくなってきたのか彼女たちの暴走は止まらない。

「じゃあ、今度はぁ」
「お腹ら辺いってみるぅ?」
「いいねぇ。いこうか!」

ねぇ、美島。美島、言ってたよね。〝もし、だけど。なにかあったら、呼びなよ〟って。

遠くても来てくれるって、言ったよね…?わたし今、すごくピンチなんだ。

ねぇ、美島。今わたしがアンタのことを呼んだら、駆けつけてくれるのかな?

「じゃあ、いってみよう!」
「……っ、しま…」
「は?なに、なんか言った?」
「み、しま……。みし、ま…。美島ーーッ!!遠くても気付くんでしょ!!来てよ!約束したんだから!!来てよーっ!!」

大声で、美島に届くよう、精一杯、腹の底から声を出し叫んだ。