ぼくのことだけ見てなよ

「うっさい!黙れっ!!」
「……っ、やだっ、痛い!」

こんなのおかしい!自分に振り向いてもらえないからって、嫉妬して、数人で暴力とかゼッタイおかしい!

でも、正直体力も限界で、殴り返す気力もない。涙ばかりが、ボロボロ零れる。

こんなにわたしって、弱かったんだ。と、思い知らされる。意識もだんだん薄れてきて、もう楽になれるかな。と思った時。

「そうそう。わたし、あの時使ってたピック持ってたんだよね〜」
「……っ!」

思わぬ展開に、目を見開きピックを持ってる彼女を見上げた。

「ははっ、めっちゃビビってるね〜。そりゃそうだよねぇ。これで刺されたら痛いもんねぇ?」
「どうする?刺しちゃう?」
「えー、でもさぁ。バレたら、さすがにマズイっしょー?」
「じゃあ、バレないとこに傷付けちゃおうかぁ?」
「それいいね!賛成〜!」

………。こいつら、頭おかしいよ…。普通、そんなこと思いつかないし、全員が一致するなんてあり得ない。

「さぁて。どこに傷付けちゃおうかぁ?」
「……や、めて」
「まずは、背中かなぁ?」
「っ、やだっ!!」

数人の女子に転がされ、ジャージを上に捲り上げられ、ピトっとピックの先端が当てられたのがわかった。