「椿姫ちゃん、屋上行かない?そこで話そう?」
「え?あ、うん。わかった」

那津の言うとおり、それがいいかもしれない。一部の女子は、なにも気にしてないようだけど、美島のファンの目が気になる。

わたしと那津が席を立つと、なにも言わずに松井と美島も付いてくる。

そして、そのまま4人で屋上へ行き、いつもの場所に腰を下ろした。

「椿姫ちゃん、たこ焼き作ることになったのは知ってたの?」
「うん、それは聞いてたよ。でも作るのは、挙手だと思ってたし、自分は関係ないやって思って聞いてなかった…」
「あー、そういうことか。だから、椿姫ちゃんに決まった時、変な返事してたのか」
「……うん」

やっぱり、松井も変だって思ったんだ。それから、那津と松井が教えてくれた。

たこ焼きを作る担当は、誰にするか。に対して、だれも挙手をしなかったこと。

そこで美島のファンの一人が、わたしの名前を挙げたのだそう。それに賛成したのが、美島のファンども。

それで進行をしてたクラスの子が、わたしにあの言葉を聞いたらしい。

それに反応したわたしは、なにもわからず返事をしてしまった。これが一応、わたしが返事をしてしまったまでの流れ。