***
「椿姫ちゃん、おとなりさん、美島くんだったよね?」
「あー、うん」
今わたしたちは、学校近くのファーストフードにいる。
今日は始業式だけだから、午前で終わっちゃったんだよね。
で、那津に美島のことを聞かれ、思わず固まった。
もうわたしは、あんなヤツ〝美島くん〟なんて言わない。
あんなヤツは〝美島〟で、じゅうぶんだ。
「あれ?どうしたの?美島くん、カッコイイでしょ」
「那津…」
「ん?」
「あんた、騙されてるよ」
「へ?」
確かに〝顔は〟カッコイイ。それは、認める。けど、所詮〝顔だけ〟なんだ。
「しゃべったら、ちょー性格悪かった」
「えぇっ!?」
那津も想定外だったんだろう。那津にしては珍しいくらい大声で叫んだ。
「椿姫ちゃん、おとなりさん、美島くんだったよね?」
「あー、うん」
今わたしたちは、学校近くのファーストフードにいる。
今日は始業式だけだから、午前で終わっちゃったんだよね。
で、那津に美島のことを聞かれ、思わず固まった。
もうわたしは、あんなヤツ〝美島くん〟なんて言わない。
あんなヤツは〝美島〟で、じゅうぶんだ。
「あれ?どうしたの?美島くん、カッコイイでしょ」
「那津…」
「ん?」
「あんた、騙されてるよ」
「へ?」
確かに〝顔は〟カッコイイ。それは、認める。けど、所詮〝顔だけ〟なんだ。
「しゃべったら、ちょー性格悪かった」
「えぇっ!?」
那津も想定外だったんだろう。那津にしては珍しいくらい大声で叫んだ。

