ぼくのことだけ見てなよ

「で?その反応だと、知ってるんだよな?」
「……知ってる。席となりだし」
「へぇ〜。で、椿姫は好きなんだ?」
「は?いや、意味がわかんないんだけど!」
「だって、変な間があったからさ」
「気のせいじゃない?ほら、冷めるよ」

わたしは親子丼を食べ始めた。それにしてもビックリした。まさか、淳平のクラスに美島の弟?妹?がいるなんて。

「ねぇ、淳平?」
「ん?」
「その淳平のクラスの美島は、女の子?男の子?」
「あー、女子だよ」
「へぇ。妹なんだ」

妹がいるなんて、なんだかイメージがつかないな。でも美島って顔はイケメンだから、妹もカワイイのかな。

「その子、カワイイ?」
「は?急になんだよ」
「え、なんとなく…?」
「まぁ、カワイイんじゃねぇの?」
「ふーん、だろうねぇ」
「なに、兄貴イケメンなわけ?」
「うん、顔だけはね。いつも女子に囲まれてるよ」
「へぇ〜。つーか、顔だけって!」

淳平は、ゲラゲラ笑い最終的には手まで叩いて笑っていた。

「だって、性格悪いんだもん」
「ふ〜ん。でも咲希(さき)は、兄貴優しいって言ってたけどな?」
「なに、咲希って…。そういう関係なの!?」

驚いてテーブルに身を乗り出すと淳平は「やべっ」と小さく言った。

「なにがヤバイのよ」
「あー、最近……。告られて、付き合ったつーか…」
「はぁっ!?」

なんてことだ…。こんなことって、あるの!?それにしたって、世間狭すぎでしょ…。