って、話が終わったのに立ち上がろうとしない美島。早く那津、終わらないかな…。

「で?全然、進んでないように見えるけど?」
「あんたが邪魔してきたからでしょ!?」
「ふーん。じゃあ、邪魔しないから、どーぞ」

どーぞ、って…。結局、わたしの傍にいるんじゃない!コイツがいたら、集中できないっつーの。

でも動こうとしないから、わたしも那津が来るまでやるしかない。

数学とか全然意味わかんないけど、とりあえず問題に目を通した。

「貸して」
「え、ちょっと」

ペンをクルクル回して、睨めっこするも、まったくわかんない…。

もういいや、あとで那津に聞こう!と思ってたら、美島にペンとノートを奪われた。

「これはさ。あ、並んだほうがいいか」
「え?……っ、」

真向かいにいた美島が、わたしのとなりに来た。しかも肩とか触れ合っちゃってるんだけど!