ぼくのことだけ見てなよ

その後、ごはんを食べているわたしたちにLINEがきた。淳平から〝止まったよ!〟と。

わたしがホッとしていると、美島がスマホを覗いてきて「弟、よかったね?」と言って、笑ってくれた。

ホテルに帰ると、お部屋は昨日と一緒で、もうすでに坂井さんと安藤さんがくつろいでいた。

「おかえりー」
「ただいまー」
「どうだった?楽しかった?自由行動は!」
「あー、うん。イロイロあったけど、楽しかったよね?那津」
「うん!思い出になったよぉ。坂井さんと安藤さんも楽しかったかな?」
「なに、そのイロイロってー!あ、わたしたちも楽しかったよ!」

坂井さんと安藤さんは、一緒の部屋になって、たくさん話すようになった。一緒に大浴場へ行き、上がってからも布団にゴロゴロ転がりながら、みんなで会話して、気付いたら電気付けたまま寝てて。

朝はまたみんなでバイキングに行くと、当たり前のように美島と松井が合流して一緒に食べて。

今日はまた学校でクラスごとに、行く場所が決まっていて、わたしのクラスはシーサーを作ることになっていた。

やっぱりわたしは料理しか出来ないのか、ここでも不器用さを発揮して、結局美島に手伝ってもらうという形になった。

でも美島は楽しそうで、早くちゃんと自分の中で答えを出さなきゃって何度もココロの中で思った。

そして意外にも、那津と松井がいい感じで。那津の親友としては嬉しいなって。松井の気持ちを間接的に聞いてはしまったけど、那津がそれを埋めてくれたらいいなって勝手だけど思ってしまった。