「弟くん?はじめまして」
『えっ?あ、はじめまして…』
「お姉さんの同級生の美島って言います」
『美島っ!?』
あー、だろうねだろうね…。そうなると思ったよ…。自分の彼女のお兄さんだしね。淳平の声は、わたしの耳にまで聞こえてきた。
「ん?ぼくのこと知ってるの?」
『あ、いや、あの、姉ちゃんから名前だけは……』
「あー、名前だけねぇ。へぇ〜」
って、コッチ見んな!!やめろやめろ!その変な目をコッチに向けんな!!美島からスッと目を逸らすと、美島の視線は感じられなくなった。
「で?結構、血出てるの?」
『あっ、はいっ、あの、ずっと止まんなくて…』
「そう。傷口は洗った?」
『い、いえっ、洗ってないですっ』
「ん、じゃあ、とりあえず洗おうか。多分更に血出るかもしんないけど、気にしないで洗って」
『あ、はいっ。………あの、美島さん、洗いましたっ』
「ん、じゃあ、タオルは……わからないか。キッチンペーパーとかある?」
『キッチンペーパーはぁ……。あ、ありました!』
「そう、よかった。じゃあ、キッチンペーパーで傷口押さえてギュッとして、胸より高い位置で5分くらいかな。5分経つまでゼッタイ見ちゃダメね。多分これで止血できるはずだから」
『あ、はいっ。ありがとうございます!』
「いいえ。じゃあ、お姉さんに代わるね。はい、どうぞお姉さん?」
そう言って、わたしのスマホを手にポンとのせた。やっぱり美島だなぁ…。焦ることもなく、淳平にアレやコレを聞いて、すぐ指示を出して。
『椿姫?』
「あ、ゴメン。淳平、役に立てなくてごめんね。美島がいて、よかった」
『うん。椿姫からも、ありがとうって言っといて』
「うん、わかったよ。ちゃんと血止まったら、教えてね?」
『あぁ、うん。連絡するよ。じゃあ、旅行中にゴメン』
「ううん、じゃあね」
淳平と話し終わり、ふぅ…と一息ついた。夜寝てる時じゃなくて、よかった。きっと、わたしだけなら対処できなかった。
「美島、ありがとう。淳平も、お礼言ってたよ」
「いーや、べつに。たいしたことしてないし」
「そんなことないよ。わたしだけだったら、ただパニックになってただけだったもん」
「やっぱ、楓はすげぇな?俺も無理だ」
「うん、わたしも無理だよ!椿姫ちゃん、美島くんいてよかったね!」
「うんっ」
憎まれ口叩いても、大事な弟。生死を彷徨ったワケじゃないけど、淳平になにかあったってだけで、わたしはわたしじゃなくなる。
『えっ?あ、はじめまして…』
「お姉さんの同級生の美島って言います」
『美島っ!?』
あー、だろうねだろうね…。そうなると思ったよ…。自分の彼女のお兄さんだしね。淳平の声は、わたしの耳にまで聞こえてきた。
「ん?ぼくのこと知ってるの?」
『あ、いや、あの、姉ちゃんから名前だけは……』
「あー、名前だけねぇ。へぇ〜」
って、コッチ見んな!!やめろやめろ!その変な目をコッチに向けんな!!美島からスッと目を逸らすと、美島の視線は感じられなくなった。
「で?結構、血出てるの?」
『あっ、はいっ、あの、ずっと止まんなくて…』
「そう。傷口は洗った?」
『い、いえっ、洗ってないですっ』
「ん、じゃあ、とりあえず洗おうか。多分更に血出るかもしんないけど、気にしないで洗って」
『あ、はいっ。………あの、美島さん、洗いましたっ』
「ん、じゃあ、タオルは……わからないか。キッチンペーパーとかある?」
『キッチンペーパーはぁ……。あ、ありました!』
「そう、よかった。じゃあ、キッチンペーパーで傷口押さえてギュッとして、胸より高い位置で5分くらいかな。5分経つまでゼッタイ見ちゃダメね。多分これで止血できるはずだから」
『あ、はいっ。ありがとうございます!』
「いいえ。じゃあ、お姉さんに代わるね。はい、どうぞお姉さん?」
そう言って、わたしのスマホを手にポンとのせた。やっぱり美島だなぁ…。焦ることもなく、淳平にアレやコレを聞いて、すぐ指示を出して。
『椿姫?』
「あ、ゴメン。淳平、役に立てなくてごめんね。美島がいて、よかった」
『うん。椿姫からも、ありがとうって言っといて』
「うん、わかったよ。ちゃんと血止まったら、教えてね?」
『あぁ、うん。連絡するよ。じゃあ、旅行中にゴメン』
「ううん、じゃあね」
淳平と話し終わり、ふぅ…と一息ついた。夜寝てる時じゃなくて、よかった。きっと、わたしだけなら対処できなかった。
「美島、ありがとう。淳平も、お礼言ってたよ」
「いーや、べつに。たいしたことしてないし」
「そんなことないよ。わたしだけだったら、ただパニックになってただけだったもん」
「やっぱ、楓はすげぇな?俺も無理だ」
「うん、わたしも無理だよ!椿姫ちゃん、美島くんいてよかったね!」
「うんっ」
憎まれ口叩いても、大事な弟。生死を彷徨ったワケじゃないけど、淳平になにかあったってだけで、わたしはわたしじゃなくなる。

