「ぼくの声、聞こえてました?その汚い手退けてって言ったはずだけど」
「あぁ?俺らは、これからこの子たちと思い出作りすんだよ。邪魔すんな」
「へぇ〜。思い出作りねぇ。いいですねぇ」
「だろ?なんなら、」
「ぼくとも思い出作り、しませんか?」
「は?……ぐふぉっ」
………。一瞬すぎて、なにが起きたかわからなかった。でも、多分美島がオトコを投げたと思う…。よく柔道で見る背負い投げってやつ。
「楓ぇ、お前ばっかズリィぞ!俺だって思い出作りしたい!」
「は?こんなの、ぼく1人でジュウブンだから」
「うるせぇ、やらせろよ!ってことで、お兄さんの相手は俺ね?」
「は?いや、ちょい、待て!……って、ぎゃあ!」
ま、松井も背負い投げをしちゃったよ…。オトコ2人は、打ち付けられた背中をさすりながら「なんなんだよ、マジ!行くぞ!」と言って、走って逃げて行った。
「那津ちゃん、大丈夫だったか?」
「あっ、わたしは…。椿姫ちゃんがとっさに庇ってくれたから…」
「へぇ〜。椿姫ちゃん、那津ちゃんのこと守ったんだ」
「べ、べつに守ったって言うか、那津はわたしよりもか弱いから…」
「でも、エライよ。そういうの、うん。エライ!」
「わっ、ちょ、やめてよ!髪乱れるでしょ!」
松井がわたしの頭をガシガシ撫でてきて、わたしはそれを必死に追い払っていた。
「ぼくたちが来なかったら、どうしてたの」
「えっ」
「椿姫の声が聞こえたから、よかったものの。ぼくたちの耳に聞こえてこなかったら、あいつらにヤられてたんだよ?」
「あ、うん、わかって、」
「椿姫は、わかってない。全然。自分よりも鈴井さんを守ろうとしたのはエライと思うよ。でも、ぼくにしたら椿姫だって、か弱い女の子だよ。もっと、自分のカラダ大切にしなよ」
「………」
美島の言うとおりだ。美島にしてみたら、那津同様わたしもか弱いと思う。でも、あの時は、ああするしかなかったんだ。
「楓、なにもなかったんだから、よかっただろ?」
「なに言ってるの。なにもなくないでしょ」
「み、美島っ。わたしホントになにもされて、」
「触られてた」
「へっ?ど、どこを…?」
「腕。掴まれてたでしょ」
「え、腕?いや、まぁ、そうだけど…。べつに腕くらい、」
「腕くらい…?なに言ってるの。椿姫に指一本も触れさせたくないのに」
「……っ、」
どうしてこうも美島は、サラリと恥ずかしい言葉を言えるんだろう…。しかも真顔で言うから、コッチが恥ずかしくなるんだけど…。
「あぁ?俺らは、これからこの子たちと思い出作りすんだよ。邪魔すんな」
「へぇ〜。思い出作りねぇ。いいですねぇ」
「だろ?なんなら、」
「ぼくとも思い出作り、しませんか?」
「は?……ぐふぉっ」
………。一瞬すぎて、なにが起きたかわからなかった。でも、多分美島がオトコを投げたと思う…。よく柔道で見る背負い投げってやつ。
「楓ぇ、お前ばっかズリィぞ!俺だって思い出作りしたい!」
「は?こんなの、ぼく1人でジュウブンだから」
「うるせぇ、やらせろよ!ってことで、お兄さんの相手は俺ね?」
「は?いや、ちょい、待て!……って、ぎゃあ!」
ま、松井も背負い投げをしちゃったよ…。オトコ2人は、打ち付けられた背中をさすりながら「なんなんだよ、マジ!行くぞ!」と言って、走って逃げて行った。
「那津ちゃん、大丈夫だったか?」
「あっ、わたしは…。椿姫ちゃんがとっさに庇ってくれたから…」
「へぇ〜。椿姫ちゃん、那津ちゃんのこと守ったんだ」
「べ、べつに守ったって言うか、那津はわたしよりもか弱いから…」
「でも、エライよ。そういうの、うん。エライ!」
「わっ、ちょ、やめてよ!髪乱れるでしょ!」
松井がわたしの頭をガシガシ撫でてきて、わたしはそれを必死に追い払っていた。
「ぼくたちが来なかったら、どうしてたの」
「えっ」
「椿姫の声が聞こえたから、よかったものの。ぼくたちの耳に聞こえてこなかったら、あいつらにヤられてたんだよ?」
「あ、うん、わかって、」
「椿姫は、わかってない。全然。自分よりも鈴井さんを守ろうとしたのはエライと思うよ。でも、ぼくにしたら椿姫だって、か弱い女の子だよ。もっと、自分のカラダ大切にしなよ」
「………」
美島の言うとおりだ。美島にしてみたら、那津同様わたしもか弱いと思う。でも、あの時は、ああするしかなかったんだ。
「楓、なにもなかったんだから、よかっただろ?」
「なに言ってるの。なにもなくないでしょ」
「み、美島っ。わたしホントになにもされて、」
「触られてた」
「へっ?ど、どこを…?」
「腕。掴まれてたでしょ」
「え、腕?いや、まぁ、そうだけど…。べつに腕くらい、」
「腕くらい…?なに言ってるの。椿姫に指一本も触れさせたくないのに」
「……っ、」
どうしてこうも美島は、サラリと恥ずかしい言葉を言えるんだろう…。しかも真顔で言うから、コッチが恥ずかしくなるんだけど…。

