ぼくのことだけ見てなよ

そうだよ。松井が普通にしてくれてるのに、わたしが変な態度取ってたらゼッタイ変に思われるんだし。

「よし、行こうか!って、那津…カワイイ…」
「えっ、そ、そうかな?椿姫ちゃんのほうがセクシーだし、キレイだよ」

那津はやっぱり女の子らしいというか、白のフリフリの水着が似合うこと。でもわたしと同じビキニなんだよね。

同じビキニでも着る人によって、ここまで変わるなんて…。ホント、ビキニって恐るべしだよ…。

さっきの海へ向かうと、やっぱり男子は海パンだから着替えも早いワケで。美島と松井はいた。……いたんだけど。

「やっぱり、ねぇ…」
「あの2人だもんね…」
「そりゃ、オンナが放っておかないよねぇ」
「……うん」

えぇえぇ、美島と松井のとなりには現地の人なのか、はたまた旅行で来てた人なのかは、わからないけれど女性が2人、いわゆる逆ナンというやつにあっていた。

「椿姫ちゃん、どうする?」
「んー、とりあえずアイツらが気付くまでほっとく?」
「うん。あ、椿姫ちゃん貝殻ある!」
「えっ、あ、ホントだ!キレイだねぇ」

とりあえずわたしたちは、アイツらを放って砂浜に落ちてる貝殻拾いをすることにした。

「椿姫ちゃん、これ可愛くない?」
「あ、ホントだ。カワイイ!」
「なんかたくさんあるねぇ〜」
「うんっ」
「ねぇねぇ、俺らも混ぜてよ?」
「えっ?」