順番が回って私の番がきた。


「19番の仙石麗です!部活は茶道部で、趣味はお菓子ずくりで、好きなアイドルは×××で中でも〜ってゆう人はまじでかっこよくてあっすいません長くなりました(笑)
((みんな笑ってこっちをみていた。安心した。
ありがとうございました。」


拍手がきた。

柚ちゃんが小声で

「よかったよ」

と言ってくれた。

嬉しかった。


だけど同時に、先程の恵理子のことが思い浮かんだ。

私は教卓の前からさっきのみんなの視線を見ていない。

でも、想像するだけで寒くなった。

私は気付き始めた。

私の自己紹介を聞いている時もうつむいている恵理子が目に入った。

何とも言えない気持ちだった。