翌日、席に着くと昨日仲良くなった柚ちゃんが声をかけてくれた。
恵理子が教室にいなかったからこのままぼっち状態かと思っていたが、なんとか回避できて良かった。
「おはよ!」
「おはよーう」
「あのさ、麗ちゃんって糸賀さんと仲いいの?」
随分と当突な質問だった。
「うんっ!まぁね(笑)」
「へ〜麗ちゃんって元A組じゃん?糸賀さんって確か元E組だよね?なんで仲良くなったの?」
そんなこと、普通聞くだろうか?
私は少し恵理子が彼女達に何かしたのでは無いのかと心配になった。
「受験の時さ、塾の週に一回の講習で一緒だったんだー!だから仲いいっていうか?」
「そうだったんだー(笑)じゃあそんな絡みはないってことねー!」
「うん、まぁね(笑)そこまで深く関わってないよ」
私は何を言っているんだ。
が、柚ちゃんの表情が戻ったから少し安心した。
そんな時に本人様登場だった。
「麗おはよう!!」
「おはよーう」
百合ちゃんも登校してきたようだ。
たまたまここに柚ちゃんが居たから、百合ちゃんもこっちに来て
「おはよーう柚!麗ちゃんっ!」
百合ちゃんが恵理子に話しかけた
「糸賀さんって名前なんていうんだっけ?」
「恵理子だよ!えっと、百合ちゃんに柚ちゃんだよね?」
「そうだよ〜ん」
「よろしくりん」
なんだ。
恵理子のことを私に質問していたのは、仲良くなりたかったのか。
よかったー。
私の考えはとても甘すぎた。

